第二新卒の転職ってやはり難しいのかな。1社経験したことを評価してくれると嬉しいのですが。
正直、その経験をどのように伝えるかで変わってきますよ
今回は、第二新卒の転職を上手に乗り越えるポイントを解説していきますよ。
是非、最後までお付き合いくださいね。
第二新卒って
第二新卒は社会人としての経験は浅くとも、新卒よりも確実に社会人としての基礎的な部分がしっかり出来上がりつつある人材が多く、転職において第二新卒は多くの企業から歓迎されるケースが増えてきています。
そもそもどのような人がこの枠に当てはまるのかというと、一般的に学校を卒業してから1~3年程度経過していて就業経験のある人を指します。
既に学校を卒業している意味から「既卒者」と混同されがちですが、既卒の場合学校卒業後1~3年程度経過しているものの、就業経験がない人を指すので社会人としての経験は圧倒的に違いがあることがわかります。
第二新卒での転職事情とは
厚生労働省が令和3年10年に公表した「新規学卒就職者の離職状況」の資料によると
厚生労働省「新規学卒就職者の離職状況」 令和3年10月公表
就職後3年以内の離職率は新規高卒就職者36.9%、新規大卒就職者31.2%
新規大卒就職者の就職後3年以内離職率は、31%となっています。
新卒で入社した人の約3人に1人が3年以内に転職している状況となります
ここ数年新卒で希望していた会社に入社したものの、新型コロナウイルスの感染拡大などに伴い就業形態が変化した人も多く新しい就業方法を模索する人が増えています。
ここ数年は新卒を経て転職を目指す人が多くなっている傾向にあります。
また転職を目指す人が増えてきている理由の一つに、異業界や異職種など未経験の業界や職種にもチャレンジしやすくなっていることや、入社時の教育に関するコストがかからないので採用されやすい傾向にあること、そして第二新卒の人材が注目される理由です。
- 人材不足を抱える企業の増加
- 新卒と経験者中途の間の存在として教育コストが下げられる
- 企業の色に染まっていない人材も多く新卒同様のマインド育成が可能
第二新卒転職で人事担当者が確認するポイント
選考方法としては経験者採用よりも新卒採用に近い運用方法をお取りしている企業が多く以下の点を抑えてから準備を進めるとよいでしょう。
- 前職で社会人としてのマナーや基本スキルを身につけている方なのか
- 前職で身につけた経験やスキルを自社でどのように活かすことができるのか
- 従業員や組織、社風や風土などのフィット感
この前提を意識して準備をしていきましょう。
第二新卒で転職するメリット・デメリット
- 第二新卒をポテンシャルを加味し採用ターゲットにしている企業は意外と多い
- 第二新卒で異業界×異職種の転職を実現している方も多くチャレンジしやすい
- 新卒や中途枠とは別に第二新卒枠として応募できる可能性がある
新卒入社の業界と異なる【異業界×異業種】【異業界×同職種】の場合は、年齢が若い方が有利になる傾向がありますよ。
現在の仕事とは全く異なる業界や職種に転職したいと考えているならば、早い時期に転職活動をしたほうが採用されるチャンスがぐっと高くなりますよ
この理由として未経験者を募集している企業の多くは、経験がなくともなるべく若い人を採用し社内でじっくりと育てたいと考えているからで、異業種に挑戦しようという人材のスキルよりもポテンシャルを重視している傾向にあるためです。
そして通常新卒採用をすると、新人研修などにコストや時間をかける必要があるためベンチャーなどの中小企業では予算に余裕がとれない場合も多いです。
新卒社員と同様のフレッシュさを持ちながらも社会人としての最低限のマナーを身につけている人材は、新人教育にコストや時間がかけられない起業にとって重宝する存在。
採用されやすくなっているため大企業よりも中小企業へ就業を目指している人にとってはチャンスが多くなります。
そして人材不足の理由から新卒と同じ枠で応募ができたり、中には新卒とは別に枠を設ける大手企業も増えています。学校卒業後1~3年までの期間ならば、スキルや実績が求められる中途採用枠よりも採用されるチャンスが高いメリットがあります。
反対にこの時期を過ぎてしまうと、中途採用枠で応募しなければいけなくなるため年齢の幅が一気に広くなり即戦力重視の採用となるので、第二新卒に該当するならば期間限定の枠を大いに利用し就活することが成功へのポイントになります。
第二新卒枠は、新卒とは違う枠で就職を目指せる上に、中途採用枠とは違う人材として確保していこうという動きがあります。転職を成功させるためには失敗しないための注意点もきちんとチェックしておく必要があります。
- 退職理由によっては「短期離職」が大きなデメリット要因になり得る
- 入社半年以内などの「より短期離職」の場合は警戒度が高まる
まず、この限られた時期に再度就活を行う場合、デメリットとして
・企業からは退職理由によってまた辞職されてしまうのではと警戒されてしまう可能性
・短期離職の場合は企業から敬遠されやすいことです。
前者はこのタイミングで再度転職を行うということは、長い場合でも新卒入社後3年位内に退職することになるため基本的に採用側は短期間で離職したと感じるので、面接時にはどうして退職することになったのかと退職理由を探ろうとします。
この時退職理由を「やりたい仕事ではなかった」や、「思っていた仕事内容と違った」などと答えてしまうと、嫌なことがあればまた辞めてしまうと思われ採用を警戒される結果となります。こういったことがないように、退職理由は慎重に考えることが重要になります。
後者は退職時期が1年を過ぎたあたりであれば、基本的なビジネスマナーが身についていると判断されるため企業側から敬遠されることは少ないですが、入社後2~3ヶ月や半年などの短期離職をしている場合は社会人として求められる基本的な部分が身についていないこともあります。
さらに本人に何か問題があるのではとネガティブなイメージを持たれる可能性もあるでしょう。そのため短期離職をしてしまった場合は、再就職はかなり厳しいものになると覚悟して行う必要が出てきます。
もし新卒入社企業で在籍半年未満の方は、第二新卒であっても大きなリスクがあることをしっかり考慮する必要があります
しっかりとリスクを理解した上で意思決定をしないといけないですね。
第二新卒の転職で成功する人/失敗する方の特徴
実際に第二新卒で転職に失敗してしまう傾向にある人の特徴として、退職理由が不明確であったり他責思考である場合や転職の目的がはっきりとしていない場合、退職してから転職活動をしている人や、次に希望する業界や企業選定が不明確な人が挙げられ、採用側からもどうして就職を希望するのかいまいち伝わってこない人材だと判断されてしまう可能性が高いです。
- 退職理由が不明確であったり他責思考
- 転職の目的がはっきりとしていない
- 退職してから転職活動をしている
- 次に希望する業界や企業選定が不明確
そこで気をつけるべきポイントは、退職理由には自分の判断が甘かったなど謙虚な態度を持って説得力のある内容をきちんと伝えることや、志望動機に一貫性を持つこと、前職で得たものをアピールすることも大切ですし素直にポジティブな姿勢を持つことが成功への近道といえます。
- 退職理由が明確であったり自責思考
- 転職の目的が明確
- 前職の経験を活かすことができるスキルとして整理ができている
- 次に希望する業界や企業選定に対して軸がある
失敗しないための注意点
- 次の職場が決定してから退職をすること
- 大切な自身のキャリアを真剣に考え、目標から逆算して行動を取れる方
20代前半の方ほど、先に退職をしてしまいそこから学習や転職準備をする方がとても多いです。人材担当は、職務経歴書の就業ブランクは常に確認をしています。なるべく、ブランクなくリスクの低い方法を選択していきましょう。
また、転職することは目的ではない。成長や実現したいことを摘むための具体的なアクションであり手段です。自身のキャリアの目標から逆算して考えることで、自ずと行動が明確になっていきます。
是非、上記を参考に実践してくださいね