ああ~、どうしよう…
また困りごとですか?
志望動機が見つからなくて時間ばかりが過ぎちゃうんですよ!
なるほど!では今回は志望動機についてお話しましょう!
志望動機は応募する会社によって変化はするものの、自分の軸さえしっかりしていれば困ることはありません。一度よく考えればあとは楽に答えられます。
ポイントは『3つの動機』を押さえることです。
それでは、本日は志望動機についてレクチャーしてきますね!
志望動機を聞く目的
なんで志望動機なんか必要なんだろ…能力さえあればいいじゃん。
それは会社の立場に立てば分かりますよ!
会社にとって「なぜ自社で働きたい人材なのか」はとても重要です。
採用担当や社長はこれを『志望度』と呼びます。
能力と志望度の関係を優先順位で表すと、
①【能力:高】+【志望度:高】
②【能力:低】+【志望度:高】
③【能力:低】+【志望度:低】
同【能力:高】+【志望度:低】
特に新卒や第二新卒の採用では、能力よりも志望度を取ることが多いんです。
なぜなら、能力は伸ばすことができるけど志望度は伸ばせない。
能力は最初は低くても当たり前。
志望度は最初に高くないと、後で高くなってくれる保証はありません。
たとえ能力が高くても、文句ばかり言いながら働いていたら生産性は上がらないし、その人が優秀であるほど周りに悪影響を及ぼすのではないかと不安になります。
会社にとって志望度の低い人を入社させるのはとてもリスクが高いんです。
人事はよく「能力B・志望度A」のように評価しているよ!
志望動機はなぜ重要なのか~人事が見るポイント
会社は“イヤイヤ働かれる”のがとても怖いんです。
そっか…でも人事の人はどこで判断するの?
一言でいえば、志望動機が“浅い”か“深い”かです。
採用や入社はよく結婚にたとえられます。
もし自分が結婚する相手に「どうして私と結婚したいの?」と聞いた時、「う~んと、なんとなく好きだから?」と答えられたら信用できなくなってしまいますよね。
前述した通り、会社にとって志望度の低い人を採用するリスクはとても高い。それに社員であればその人の[年収×在籍年数]を投資することになります。
だから納得いくまで本音を聞き出したくて仕方ないはずです。
【深い志望動機とは】
あなたの軸に沿った志望動機
もっとも“信用できる志望動機”は、『あなたにとって自社で頑張るメリットや幸福度がとても高い』と分かるものです。
そして志望動機に深さを感じた時、人事が感じるのは「間違いなく頑張ってくれそうだ」という“期待値”です。
つまり人事が見ているポイントは、『あなた自身が人生通してどうありたいのか』という深い部分にある軸です。それによって自社で頑張ってくれるのかどうかが決まってきますからね。
だから志望動機を作るときに会社の情報だけ見ても迷走してしまうばかり。
まずは自分と向き合うことが大切なんですね。
志望動機の考え方~3つのポイント
Aどんなことを志望動機に書けばいいですか?
3つの動機を考えましょう!
- 「できる」自分が貢献できるイメージが湧くこと
- 「したい」自分のやりたいことと事業がマッチしていること
- 「好き」自分の価値観と会社の価値観が合っていること
これらを合わせて伝えることで、会社側はようやく志望動機に納得できるようになります。
まずは以下の自分情報を言語化しましょう。
【自分の情報】
『能力』×『やりたいこと』×『価値観』
それから以下の会社情報と照らし合わせます。
【会社の情報】
『必要な能力』×『事業の方向性や社会的ミッション』×『会社が大切にしている考え方』
①自分:能力ー会社:必要な能力
②自分:やりたいことー会社:事業の方向性
③自分:価値観ー会社:大切にしている考え方
志望動機はーメッセージです。
- 「私は~で貢献したいから、御社の~」
- 「私のやりたいことは~だから、御社の~」
- 「私は~を大切に考えているから、御社の~」
伝えるときには、自分と会社お互いにとってのメリットになっているか注意しましょう。
例えば「御社で働けば私が成長できるから」は、あなたは成長するのでメリットがありますが会社にはメリットがありません。
同様に「御社の事業にとても共感したから」は、参画意識が薄く感じられます。
もともとやりたいことだったなら信用できますが、会社の事業を見て初めて気付いたような表現をすると「共感してくれるのはいいけど、あなたはやってくれるの?」と感じます。
一緒に頑張って働いてくれる仲間を集めているのが採用なので、「良い所に見えたから来ました」ではなく「ここで一緒に頑張りたいから」が伝わるようにしましょう。
志望動機の書き方
よーし!書くぞ!
書きましょう!書き方に正解はないけど、正解に惑わされないで!
よく結論ファーストと言います。確かにそれは大事ですが、人事は“たったひとつの結論”では満足出来ないことが分かったのではないでしょうか。
結論がひとつだと、よく「志望動機が浅い」と判断されてしまいます。
結論:私が貴社を志望する理由は~です。※事業
理由:なぜなら(私が)~だからです。※したい
貢献:求人を拝見し、私の~で貢献できるのではないかと感じました。※能力ー必要な能力
理由:また、貴社の社長メッセージ~に深く共感しました。※価値観ー会社の大切
結論:やりがいを持って働ける~貢献したい~努力します~など(つまり、頑張ります!)
会社側のほしい結論としては「頑張ります」という気持ちなんです!決意表明に近いものだと思っていいかもしれませんね。
志望動機のNGチェックリスト
志望動機に書いちゃダメなことってありますか?
ナイーブな部分なので、結構あるんです。
以下のような志望動機になっていないか、改めてチェックしておきましょう。
- 家庭の都合などの外部環境が理由「実家に戻るため~」
- 自分のメリットばかりになっている「経験を積むため~」
- 期待をかけ過ぎている「貴社であれば~」
- サービスや事業に魅力を感じているだけ「貴社の事業に魅力を感じ~」
- 上から目線になっていないか
●家庭の都合などの外部環境が理由「実家に戻るため~」
「仕方がないからここに来ました」という志望動機はもちろんNG。
たとえ物理的な理由があったとしても、それを言う必要はありません。
それ以上の「ここで働く理由」を探してから志望動機を伝えるのがマナーです。
●自分のメリットばかりになっている「経験を積むため~」
経験を積みたい気持ちも確かな志望動機だとは思います。
「学べる」「経験が積める」などはとても魅力的ですし、一見“努力してくれそう”な志望動機にも見えます。
しかし、「自分のことしか考えていない」という伝わり方がしてしまうとマイナスに転じます。
●期待をかけ過ぎている「貴社であれば~」
「貴社であれば必ず私のやりたいことが実現できると感じました」という志望動機は一見良さそうに見えるかもしれませんが、会社側の立場に立つとそうでもありません。
(そんなに期待されてたら、期待以下だった時に見切りをつけるんんじゃないか…)と不安にさせてしまいます。
やりがいを持てるかどうか、満足して働けるかどうかは、あくまで自分次第だと分かっている表現をしましょう。
●サービスや事業に魅力を感じているだけ「貴社の事業に魅力を感じ~」
魅力を感じるのは応募者にとってのメリットであって、会社のメリットではありません。魅力を感じた先に“だからこそ頑張りたい”という気持ちを伝えるようにしましょう。
●上から目線になっていないか
気付かないうちに会社を“評価してしまっている”ことがあります。
例えば「貴社の事業は素晴らしいと感じました。」という表現などはどう受け取られるか分かりませんので注意しましょう。
結婚相手にプロポーズする時と一緒です。表現には細心の注意を払い、相手の立場に立ってよく考えて伝えましょう!
志望動機~よくある質問
Q.志望動機を聞かれないこともあるの?
A.あります!
IT系の企業などは聞かれてないこともあります。
他に一次選考などは聞かれないことも!選考は1次選考、2次選考、最終選考とそれぞれ役割が違います。基本的には後半の選考になるほど重要度が高くなります。
書類に書いてある志望動機だけで信用してくれる会社はいないと思った方がいいでしょう。