少しづつ面接の準備を進めているのですが自分自身のことを言葉にすることが苦手なんです。
そうですよね。面接時によくある質問で「長所と短所を教えてください」というケースがあります。どのように答えますか?
ん…そう言われるとなんて答えようかな…
自分のことではあるものの意外と答えづらい質問ですよね。
今回は、面接で「長所・短所」を質問されたときの答え方と短所を長所に転換するポイントを徹底解説していきます!
採用担当者が転職面接で「長所・短所」を質問する理由
このような中で定番にもなっている質問として、長所や短所を尋ねられるケースが挙げられます。長所や短所は人により大きく異なるかもしれませんが、ありのままに答えれば良いというわけではないことを覚えておく必要があります。
企業側にとって、この質問することにより、
- 自己分析能力があるかどう
- 企業の業務内容や思考性に合っているのか
- 言語化する力をもっているのか
上記を判断する材料になります。
具体的には、自分自身を客観的に見ることができるのかが確認されます。
長所をどのように磨き、短所に対して行動でどのような工夫をしているのか。しっかり自分を分析し行動につなげる人材かどうか、成長思考がある人材かどうか判断しています。
また、入社後のギャップを生じさせないための転職者の人となりや仕事に対する姿勢を確認するための入り口の質問にもなっています。
非常に重要な質問であることがわかるでしょう。
自分のことを正確に伝えながらも、相手に対し良い印象を与えるための答え方について知っておく必要があります。
伝えるときのポイントは端的に絞って
アピールしたく長所や短所が多く浮かび上がり、複数あげていくことは避けましょう。
長所や短所は1つに絞り込み、自分自身ががどのように伝わりたいかを主語に選択して答えましょう。全体の長さは1分から長くても2分でおさまるように整理していきましょう。
「長所」の伝え方のポイント
長所と聞くと自己PRと似ているのではないかと思う人も多いかもしれませんが、自己PRの場合には、自分にどのような強みがあるのかを企業に知ってもらい、その強みが企業にとってどんなに有益であるかどうかを伝え自分を売り込むことを指しています。
このようなことから自己PRを考えるのであれば、志望者が持っている強みが、会社の求める強みと会っている必要があります。つまり企業によりアピールする内容を変えていく必要があるということです。
その一方で長所の場合には、自分が考える自分自身の強みのことを指しています。
企業により変える必要はないものの、自己分析がきちんとできる人材であれば良い評価を得られるでしょう。しっかりとした根拠や過去にどのようなエピソードがあったのかなど、説得力の内容をまとめておく必要があります。
まず最初に自分の長所についてですが、初めての転職をする方は「自分ではよくわからない」「気恥ずかしい」という理由から、伝えにくいと感じることもあることでしょう。
とはいえせっかく自分の良いところを伝えるチャンスでもあるため、特にない、分からないなどの答えではもったいないです。しかしただ答えるだけでは自分自身の魅力を伝えることができません。ありきたりな回答では印象にも残らないでしょう。
具体的なエピソードなどを挙げた上で説明をすることが重要です。
特に周囲から高く評価されたことがあれば、具体的なエピソードで伝えることで、説得力のあるアピールにつながります。
では早速ですが長所を教えてください
また突然ですね(汗
ん…なんかうまくまとまらないです
長所を伝えるときにはPREP法で整理することがおすすめですよ
Point(要点/結論)
Reason(理由・エピソード)
Example(成果などの具体例)
Point(要点結論)
このような流れで構成を準備をするとよいでしょう。
なるほど!結論から話すことでしっかり伝えられそうです。
エピソードや具体例も整理して話すことができるので自分がどんな人材であるのかをしっかり伝えられそうです。
おっ!飲み込み早いですね♪
伝え方としては、まず最初に結論から述べましょう。
どのような部分が自分の良いところであるのかを答えます。次にどのような場面でそう感じているのか、具体的なエピソードを交えて伝えていきましょう。
職場での活かし方についても具体的に伝えられると良い印象を与えることができます。
よく使われるものとしては、真面目な思考性、責任感がある、協調性がある、コミュニケーション能力がある、ポジティブ、負けず嫌いなど様々です。
特に真面目だということを伝えたい場合には、これだけでは味気ないので、どのような真面目であるのか、具体例を交えながら説明をする必要があります。協調性については、ただ自分の意見を言わずに相手に合わせることではありません。周りの人達とコミュニケーションを重ね、同じ目標に向かい協力することであると覚えておきましょう。
- 顧客満足度が○%に上がった
- 年間目標に対してメンバー唯一○%を達成
- 対前年比の利益目標○%を達成
- 社内工数を改善前と比べて1/3になった
- △の改善により問合せ数が○%減少 など
「短所」の伝え方のポイント
次に自分自身の短所の伝え方についてです。
この場合には、はぐらかしたりすることのないように、しっかりと応えることを意識しましょう。
とはいえ短所を伝えるだけで終わってしまうと、マイナスの評価を与えることにもなってしまいます。それをカバーするためのフォローの言葉も一緒に伝えることが何よりも重要です。そしてそれを改善するために、日頃からどのようなことに気をつけているのか、努力しているのか、また意識していることについて補足することが大切です。
まず最初にどのようなところが自分自身で苦手と思っているのかを答えたら、どのような場面でそれを感じるのかをエピソードを交えて伝えていきましょう。そして改善するためにおこなっていることを伝えることが望ましいです。
短所は悪いことのように思う人が多いかもしれませんが、誰にでもあるものであるため、しっかりと自分自身で分析した上で、改善する努力をしていることが相手に伝わればプラスのイメージを抱いてもらえることでしょう。
短所は場合によっては長所に言い換えることも可能です。
実はここが何よりも重要です。
具体例を挙げてみると、
心配性の場合には、責任感が強く慎重に物事を進められる、計画性があるなどというように言い換えることができます。優柔不断でなかなか自分で即決することができないという場合でも、周囲に配慮ができる、情報収集を怠らないというように言い換えることもできるでしょう。
マイペースであれば人の意見に流されない、常に冷静でいられる、そしてせっかちなのであれば行動力がある、物事への対応が早いなどです。中には自分の良いところがなかなか探し出せないという人が多いかもしれませんが、自分の気になる部分については多くの人がすぐに答えられるものです。それを裏返して考えることで、自分のアピールできるポイントを見つけることができるでしょう。
面接で使える長所・短所のキーワード
長所・短所に矛盾なくポジティブに伝えることができることが大切です。
あくまで一例ですので、表を参考に自身の長所を見つけてください。
短所 | 長所 |
面倒くさがり | 効率的 |
世話焼き | コミュニケーション能力 |
マイペース | 客観的 |
流されやすい | 協調性 |
優柔不断 | 柔軟性 |
せっかち | 行動力 |
自己主張 | 積極性 |
没頭しやすい | 集中力 |
心配性 | 責任感 |
神経質 | 几帳面 |
理屈的 | 論理的 |
あきらめが悪い | 忍耐力 |
長所・短所の参考回答例
今回の解説は以上となります。
是非、上記を参考に面接の準備をしていただけると幸いです。
「協調性」を長所としてアピールする場合
私の長所は協調性があることで、同僚と協力して仕事を進め成果を一緒にだすことが得意です。
前職では、新規開拓営業を担当していました。以前は、属人的な営業組織で各々が個人で目標を追う形でした。しかし、より成果を上げられる組織にするために上長に相談し
営業組織を少数のチーム体制にすること、そして個人ではなく同じエリアや得意な業種など各々が持っている情報をチームでシェアし、協働で成果を上げられる組織にすることを目指しました。
そのような取り組みをする中で顧客からも「提供される情報の質が高い」「エリア特性にあった提案をしてくれる」とお話をいただくことができました。今後も、周りの人と協力して目標達成に努め、御社に貢献していきたいと考えております。