自己分析ってどうすればいいんだろう?
なかなか教えてもらえる所がないですよね。
それではキャリアカウンセラーの私が解説しましょう!
自己分析をしっかり教えてくれる過程は、学校や就活ではないに等しいものです。
自己流でやるよりも、一度はしっかりキャリアカウンセラーに教えてもらいましょう。
自己分析をしなければいけない理由?
気に入った会社が見つかればやらなくていいのかな?
いえいえ!自己分析は必ずやるべきです。
自己分析は会社選びだけではなく、キャリア形成全体を考える上で必ず行った方がよいもの。
キャリアカウンセラーは自己分析の目的をこのように捉えています。
- 自分に合った仕事・会社を選びやすくする
- 長期キャリアのプランを描けるようにする
- さまざまなアプローチからキャリアを検討するため
キャリア形成で大切だと言われる大きな2つの軸があります。
- 『自己理解』
- 『仕事理解』
就職や転職をする時には多くの場合、『仕事理解』の方ばかりに注力してしまい、『自己理解』を怠ってしまいます。
しかしそれでは、そもそも“会社や仕事の情報を照らし合わせるべき自分の情報がない”状態になってしまう。
結果、「どの会社もよく見える」となってしまうんですね。
自己分析は自己理解を促進するために、本当なら毎年でもやりたいものなのです。
転職をする時には必須と言ってもいいでしょう。
一度新卒の時に自己分析をしていても、仕事をする度に新しい価値観が出来上がっているはずなので必ず振り返りをしておきましょう。
また、転職は“目の前の選択”ですが、キャリアはその後もまだまだ続きます。
どのようなキャリアプランを描きたいのか、人生の中で今回の転職はどのような意味があるのかを確認し、納得した転職をするためにも自己分析は必要です。
さらに、仕事を選ぶ選択軸はひとつではありません。
「能力が活かせる環境を選ぶ」
「自分にとっての働きやすさで選ぶ」
「興味の湧く業界に身を置く」などさまざま。
全体の人生の中で“今回はこの軸で選択する”という戦略的な転職も可能となります。
自己分析は小学生から始まっている?
自己分析って大学3年生からやればいいですか?
そうですね。
実際はそのぐらいになってしまうかもしれませんが
早ければ早いほどいいんです!
小学校で「キャリア教育」が強化されたのをご存じでしょうか?
その目的は、社会人の早期の意思決定を促すためです。どんな仕事で、どんなスキルを磨き、どんなキャリアを歩むのかを主体的に決めないといけないと言われているんですね。
小学生からのキャリア教育でもっとも重要なのが、やはり『自己理解』です。
その初期段階として、お友達(他者)理解から自己発見すること。興味領域を広げて体験を増やし、自分は何が好きなのかを発見することです。
だから少しでも早く、あなたがした体験の中から「他者と比べてどんな特徴があるのか」や「何に興味があるのか」を見つけて“言語化”しましょう。
言語化することで自分自身が意識することができ、面接で伝えることも出来るようになります。
《ポイント!》
転職をする人の話を聞くと「自己分析をちゃんとやっておけばよかった」という後悔を耳にすることが本当に多いです。
面接がはじまる前、時間がある時にじっくり取り組んでおきたいですね。
今すぐ実践!セルフ自己分析をやってみよう
ちゃんと自己分析やらなきゃ…!
でも、具体的にはどうすればいいんですか?
やる気になってきましたね!
では、自分でできる自己分析をやってみましょう!
キャリアコンサルタントにお願いすればもっと専門的な自己分析が出来ますが、自分でやる分にはこのあたりで十分です。
①能力
②価値観
③やりたいことの軸(興味~素晴らしいと思うこと)
これらを文字にして書き“アウトプット”することを『言語化』と言います。
さらに自分自身への問いかけによって言葉になっていなかったものを言葉にすることを『意識化』と言います。
では、それぞれ以下のような“問い”に対する答えを言語化してみましょう!
「今まで褒められたことはどんなことですか?」
「成果を出すために行ったことは何ですか?」
「人より出来ると感じることは何ですか?」
「どんな環境や状況が好きですか?」
「どんな環境や状況が嫌いですか?」
「どんな働き方がしたいですか?」
「好きなこと・気になることは何ですか?」
「学びたいことは何ですか?」
「価値があると思う商品・サービス何ですか?」
どんな言語化ができましたか?
大切なのは次の段階です!
『自己理解』をある程度したら、『仕事理解』と同時にしていきます。
出てきた自分の言語と、応募する会社の情報を照らし合わせてみてください。
①あなたの能力が活かされ、評価されやすい求人ですか?
②あなたが理想とする働き方や風土に近い会社ですか?
③あなたのやりたいこと、社会的価値を感じている事業ですか?
ほら!断然会社を選びやすくなっているはずです!
出てきた言語を『上位3つ程度』にまとめると、会社情報と照らし合わせがしやすくなります。
自己分析と志望動機の関係は?
自己分析をすると志望動機も伝えやすくなるって
聞いたんですが、ホントですか?
ホントですよ!
先ほど出した言語化を使ってやってみましょう!
自己分析の3つの要素は、そのまま志望動機としても使えます。
こちらの志望動機の記事と合わせて読んで見てください。
[A]「できる」自分が貢献できるイメージが湧くこと
[B]「したい」自分のやりたいことと事業がマッチしていること
[C]「好き」自分の価値観と会社の価値観が合っていること
【自己分析の3要素】
[A]能力
[B]やりたいことの軸
[C]価値観
この2つを掛け合わせてみましょう!
[A]自分: 能力 ー 会社:必要な能力
[B]自分:やりたいー 会社:事業の方向性
[C]自分: 価値観ー 会社:大切にしている考え方
言葉にすると
「私は〇〇が出来るから、御社で貢献しやりがいを感じられます!」
「私は〇〇がやりたいから、御社の事業に参画したいんです!」
「その中でも私は〇〇な環境がいいと思っているから、御社がピッタリなんです!」
このように自分情報と会社情報を照らし合わせることで、自分に合った会社を選びやすくなるし、会社にも自分を選んでもらいやすくなります。
だから自己分析はとても大切なものなんですね。
まとめ
あの、自己分析って、めちゃくちゃ大事じゃないですか!
そうなんです。
就職や転職を考えてからではなく、
思い立ったらいつでも何度でもやってみることが大切ですね。
自己分析は一生ものです。
取り掛かるまではハードルが高いかもしれませんが、それはやり方が分からないから。
- 早ければ早いほどいい
- 自分に合った仕事や会社を選びやすくなる
- 今だけではなく、キャリアプラン全体に影響する
- 志望動機を伝える上でも必要になる
やり方が分かったら、ぜひすぐに取り組んでみてください。
必ずキャリアを理想の方向へ導いてくれますよ。