面接って何を準備したらいいですか?落とされてもなんで落ちたのか分からず対策が立てられなくて…
なかなか教えてもらえないですよね。では…
面接では言語だけでなく非言語(ノンバーバル)な部分も判断されます。身だしなみやアピールの内容から心構えまで、しっかり準備して臨みましょう。
転職面接の第一印象~2+3の状態をキープ
面接ではどんなアピールをすればいいんだろう…
ちょっと待った!アピールの前にもっと大切なことがありますよ。
面接の目的を考えてみましょう。なぜ“わざわざ対面で”面接するのかです。今はweb面接も主流になりましたが、それでも“電話の面接”にならないのはなぜなのか。
それは、『あなたの姿が見たいから』です。
見ないと分からない情報がとても大切なので、選考は書類では完結しないのです。
つまり、目で見て分かる【第一印象】が最初にあなたを判断するもっとも重要な情報になります。
“見た瞬間に落ちることが決まる”なんてこともありますから、まずは第一印象を良くする方法を知っておきましょう。
有名な法則がありますね。人の第一印象は半分以上“見た目”で決まるという研究結果です。
【メラビアンの法則】
「言語情報=Verbal」7%
「聴覚情報=Vocal」38%
「視覚情報=Visual」55%
視覚情報と聴覚情報で印象を良くするため、準備するのはこちら
- 体の準備×2
- 心の準備×3
体の準備×2
目で見て3秒で伝わる第一印象です。
☑髪型は整っていますか?
☑服装は整っていますか?
☑カバンやメモ、ペンや応募書類は汚れたりしていませんか?
☑靴はヨレヨレになっていませんか?
☑爪は整えていますか?
☑スマホはマナーモードにしていますか?
☑ハンカチは持っていますか?(緊張して汗をかいたら助かりますよ!)
☑香水などの匂いがきつくないですか?
☑背筋を伸ばして立っていますか?
☑お辞儀は腰を曲げてできていますか?
☑歩き方は不自然ではないですか?
☑背筋を伸ばして座れていますか?
☑座りながら話す態度は偉そうだったりオドオドしたリしていませんか?
特に姿勢は鏡の前で何度も練習しましょう。
やればやるほど、いつでもできるようになっていきます。
心の準備×3
心の状態を表現するための具体的技術と心構えです。
「目は口ほどに物を言う」と言いますが、優秀な面接官は“目にどのぐらい光が入っているか”なども判断しています。目が座っていたり終始目線が合わなかったりするとネガティブな印象を与えます。
だからといって目を見開くだけなのはとても不自然。
『目力』は、目の奥に力を入れるイメージです。寄り目よりももっと目の奥のほうで少しキュッと締める感じで、鏡の前で練習してみましょう。
その状態で話す練習をしてみてください。
見た目ほどではありませんが、声のトーンや話すスピードなども第一印象を左右します。
もちろん明瞭なトーンで賢そうなやり取りが出来た方がいいかもしれません。しかし、今日明日で変えられるものでもないでしょう。
あまり無理をすると掘り下げ質問をされた時にいつもの調子に戻り、ギャップとしてネガティブ印象を与えてしまいます。
そんな時は“少しだけ頑張ってキープ出来る声色”を探してください。いつもよりちょっとだけハキハキ。いつもより少し口の前で発声する感じです。
どのみち入社した時には貴方の素を見ることになりますので、あまりいつもと違う自分を演じてしまうのはおススメしません。
つまり、『自然体』が一番ということです。
ナチュラルでいる人を見ると、相手はその人の中に自信があることを感じます。
面接でもっとも難しいことではありますが、「いつもの自分らしさ」を忘れないようにする心の準備をしておきましょう。
【対等であること】
面接にはいろいろ準備をして臨むのですが、それは相手も一緒です。ただ、相手は何度も面接して慣れているだけ。本来会社も個人も対等なものです。
あまり下手(したて)に出過ぎる必要はないですよ。
面接でのコミュニケーション〜話すより聞く!
どんなふうに話せばいいんですか?やっぱりテキパキ頭よさそうな方が…
いえいえ、そんな人も注意です。自分が話したいことを話すのが面接ではありません。
面接はアピールの場だと思ってしまいますが、本来の目的は“合否の判断”です。1次選考には1次選考の、2次選考には2次選考の判断基準があります。
例えば自己PRが判断基準に入っていない場合、自己PRをするチャンスがない場合だってあるのです。
『話すより聞く』
面接はとにかく、“聞かれたこと(だけ)に答える”ようにしましょう。もっとも注意しなければいけないのは「何を聞かれているのか」です。
これがズレてしまったら“適切なコミュニケーションが取れない”という判断をされてしまいますし、無理に自分のアピールに繋げようと思うと“自分のことしか考えていない”と評価されます。
ですから面接官が何を聞いてくるのか食い入るように聞きましょう。こればかりは当日のその場にならないと分からないことです。
もしも聞き逃したり、質問の意味が分からなかったら“本当に遠慮せず”「もう一度よろしいでしょうか?」や「それは〇〇という質問でよろしいでしょうか?」などと確認しましょう。
1次面接の対策!人事・採用担当へのアピール
来週に1次面接があります。何に気をつければいいですか?
面接官はどなたか分かりますか?
ええと、人事部の採用担当の方とメールに書いてあったような…
1次は採用担当の方が多いですよね。その目的も踏まえて準備しましょう。
選考には『選考フロー』というものがあります。最終的には社長などの人事権のある人が決定をするのですが、そういう方は他にも仕事があり忙しいので全員と面接するわけにはいきません。
だから採用に特化した仕事をしている人が“最初に確認しないといけないこと”をチェックする。それが1次面接の役割です。
主にこんなことをチェックしたい
- 必要な能力要件を満たしているか
- 自社の条件で入社可能か
- 転勤はできるか など
★「これがないと働けない」という絶対的な条件を確かめるのが1次面接の重要な役割です。
☑この求人に必要な経験・能力
☑条件は全て了承していること
☑志望度:第一志望であること
面接官が次の担当者である部長や社長に応募者を通した時に、「なんでこんな人を通したんだ!?」と言われないように必要な部分をしっかりチェックしたい。優秀な人事・採用担当の方は、自分の感覚ではなく部長や社長の感覚で応募者を判断します。自分の私情を挟むわけにはいかない立場なんですね。
志望動機についても聞かれると思いますが、これはどのフローでももっとも聞かれやすいものです。
そもそも志望度が低い人は通さないように決められていることが多いので1次面接でも聞かれるし、本当に志望度があるのかどうかは最終人事権を持つ人が直接聞いて納得したいからです。
2次面接の対策!事業部長・現場トップへのアピール
やった!1次選考通過しました!でも今度は事業部長と2次面接だそうです…
やりましたね!では、2次面接でのポイントを解説しましょう。
1次面接を通過したということは、全社で定める「ここは満たしていないと働けない」というラインは満たしているということです。基本的な能力は認められていると思っていいでしょう。
しかし仕事は奥の深いもので、“その仕事をしている人でないと見極められない”こともあります。だから現場の仕事や環境に詳しい人が、より具体的に能力や耐性をチェックしたいのです。
☑具体的な仕事の能力がどのくらいあるか
☑現場の働き方に耐性があるか
☑自社で将来何がしたいのか
☑本当にやる気(一緒に頑張る気)があるのか など
★絶対に必要なわけではないけど、どのくらい活躍できるのかを判断するのが2次面接の重要な役割です。
☑経験の中で具体的に行動したこと・その戦略
☑失敗をどのようにリカバリーしたか
☑キャリアプラン
☑志望度:よく考えた上で、やはりここに入社したい理由
事業部の部長や現場の人が判断したいのは『実力』です。過去の経験を細かく深掘りされる可能性がもっとも高い面接です。
理想としては、“育成に手間がかからず勝手に利益を上げてくれる人”というのが本音です。
一次面接をせっかく通ったのですから、具体的にこの会社で仕事をしている自分・活躍している自分をしっかりイメージしてから臨みましょう。
“この会社なら自分は将来どうなれるのか”という希望と意欲を持つことが重要です。
最終面接の対策!社長・経営者へのアピール
つ、ついに最終なんですけど…! かなりビビってます…
いよいよですね!とにかく自信を持つ!これが大事です。
じつは、ここまでの面接でほとんどの情報は揃っています。
一定の水準を満たしているし、能力も申し分ない。採用担当も現場も採用したくて応援しているはずです。
では、最後の関門では何を判断するのでしょうか。
☑採用担当や部長が言っていた通りか(ウソがないか)
☑一緒に働きたい人物か
☑本当にウチで頑張ってくれるか など
★採用に責任を持つのが最終面接の重要な役割です。
☑今までの面接を思い出し、一貫性を持って発言する
☑ここで働くことで自分はやりがいを持ち幸せになれる
☑志望度:ここしかない!どうしても入社したい!
今まででもっとも強く志望動機を表明したい面接です。主に会社の持つ価値観への共感が大切。会社の価値観は社長の価値観でもあり、あなたの雇用に最終責任を持つ社長への共感と同じです。
社長が何を大切にしていて、社員にどんな思いで働いてほしいのかをよく調べ考えてから臨みましょう。
また、事前に能力面は評価されているとはいえ、最後に最終責任者もやはり確認したいものです。
過去の面接で何を言ってきたかをしっかり書き記しておき、一貫性のある受け答えをするように気を付けましょう。
相手はあなたの雇用に責任を持つべき人!上手くやろうと思うより、誠意と自信を持ってぶつかっていきましょう!