20代の転職の場合、転職経験が複数回あると…
正直、転職は難しいですよね?
20代の方は転職回数が多いほど、選考では不利となることが多い傾向にあります。
そうですよね。実際に他の方はどのくらい転職をしているのかな?
気になりますよね。
今回は、転職回数をテーマに解説していきますね!
以前のような終身雇用の時代は崩壊し、新卒入社の企業に定年まで勤める方が減少傾向になっています。実際には、大学卒業後に新卒で入社企業を退職する方は3年以内に3割を越えています。若年層の転職も当たり前になってきているのが昨今の状況です。
今回は、20代の転職回数をテーマに転職回数の影響度や対策などを解説していきます。
- 20代で複数回の転職を経験している方
- 転職回数が多く、面接時にどのようにアピールするべきか不安な方
20代の転職回数の相場はどのくらいなの?
- 20代の転職回数は3回目を越えると採用担当者の目線は厳しくなる
- 1社あたりの在籍期間も重要!社歴が全て短期離職だと厳しくなる
転職というと今や当たり前になりつつありますが、気になるのは20代での転職回数の相場ではないでしょうか。どのくらいの回数が平均的なのでしょうか。
これまでに多くの20代の転職支援をしてきましたが、20代の転職回数でいうと1回から2回に収まる方が8割ほどになります。逆に3回目以上から人事担当も転職回数が多いという印象になっていると考えるキーマンが多い状況です。
つまり2回までであれば常識的な範囲内ですから、面接の際に転職し過ぎと思われる可能性は低いです。勿論、短期間のうちに連続で転職をした場合は別ですが、ある程度の期間が空いていれば問題はないと思われます。特に3年間など一定期間同じ企業にて就業をしている場合は「短期離職者」と見なされません。
20代で転職回数が3回目を越えてくるとなると採用者も気になりますし、複数回の転職の理由が知りたくなるはずです。
また、頻繁に何度も会社を変える人と思われるのは不利ですから、やはり20代の転職回数は2回を超えないようにするのが無難でしょう。
ただし、戦略的な転職やヘッドハンティングなどの例外もあります。
そもそも職歴や経歴は刻まれていくものですし、後から消すことはできないので、就職や転職をするにしても慎重に検討すべきです。
採用企業側から考える転職回数の捉え方
- 結果的に経験が浅いためスキルが身についていないのは…
- 会社に対する帰属意識や協働性が弱い人材でないか…
- また短期離職をしてしまうのではないかという不安…
結果的に経験が浅いためスキルが身についていないのは…
新卒入社の場合、導入研修や技術研修を実施し勤務期間が長くなればに任される業務も増えていきます。未経験の場合は、経験に合わせてできる仕事が割り振られます。逆にスキルが身についていない方には経験できる場が少ないとも言えます。
短期離職を繰り返すと育成後の大切な経験を積み上げる期間にスキルを積み上げられていないケースが発生します。
会社に対する帰属意識や協働性が弱い人材でないか…
短期離職になった理由で上位に入るのが「人間関係」と言われています。上司や同期、会社に馴染めなかったなどの理由で退職をした場合は、業務の中で協働性を発揮できるタイプなのか。チームとして、会社として成功体験を積み上げることができるのか不安材料になり得ます。
また短期離職をしてしまうのではないかという不安…
採用する企業は、長期的に活躍することができる人材を求めています。短期離職の理由づけが不明確な場合は、同じように離職をする可能性を感じてしまうものです。
上記のような心理的な不利が発生するのではないでしょうか。
転職回数や短期離職から想起するデメリットを軽減できるのかが大切な要素だと思います。
採用担当者から見た不安な点を紹介いたしました。逆に上記ポイントをしっかり対応をすることで不安払拭ができるということになります!
20代×はじめての転職の留意すべき点
転職の理由や背景をしっかり自身の言葉で表現すること
まず、転職の理由や背景をしっかり自身の言葉で表現できるようにしていきましょう。
もし勤務を続けるのが難しいほど無理をしている状態で転職を考えるなら、有給を取るなどして冷静に考える時間を持つのが良いでしょう。
休息して体力が回復すれば物事を冷静に考えられますし、情報を集めて自分がどういった会社を求めているのか、何をしたいかが見えてくるはずです。
仕事をしながら余裕のない状況で情報収集や求人を探すのは困難ですし、妥協してしまったり安易に選択してしまいがちなので避けたいところです。
その点、時間に余裕が生まれると人は冷静かつ判断力も高まりますから、まずは休んで時間を作るのがおすすめです。
面接時の対策
それから面接対策は重要で、予めどのような質問が飛んでくるか想定しながら、説得力のある答えを用意する必要があります。
質問は斜め上から飛んでくることもありますが、真正面から飛んでくる質問についても想定、対策をすべきでしょう。
ポイントは自分が採用担当者になったつもりで、職歴や経歴に目を通して気になることをリストアップすることです。
更に疑問点などを質問の形に変えて自らに問う【セルフクエッション】、これこそがまさに面接対策として強力なやり方です。
想定する質問の数が増えればその分答えを用意するのも大変ですが、それでも自分を客観視することができて良い経験になります。
面接の受け答えで絶対に避けなくてはいけないのは嘘や誤魔化しです。転職回数が多いからといって偽りの返答はしないようにしましょう。
複数回の転職でも20代の転職を成功させるポイント
- これまでの経験から「できること」が転職先でつながっていること
- 転職に対する目的が明確に言語化できていること
- 転職理由に統一性と共通性をもたせること
これまでの経験から「できること」が転職先でつながっていること
前職の経験を通して学んだこと、活かせること、スキル転換できることをしっかりと整理をしましょう。転職先が求める人材要件や社風とのフィット感など転職回数が多かったとしても転職先で活躍できる人材であることをアピールすることで採用可能性も広げることができます。
なによりも大切なのは「Can=できること」のすり合わせです。ここをしっかり伝えることができるのかは合否を分けるポイントにもなります。
転職に対する目的が明確に言語化できていること
大切なのは転職に対する目的が明確なことです。
そして、転職を意義あるものにすること、反省したり分析して次に活かすことができているのかです。
転職回数の多さ(=職歴の多さ)はむしろ経験の多さと捉え、失敗を糧にできることが強みと考えるとポジティブになれます。ポジティブな姿勢は面接において評価されます。合わせて、「何を学び」「どのように次に繋げていきたいのか」などをしっかり言語化できるようにしていきましょう。
近年は、よりスキルや経験を活かして活躍できる前向きな転職が評価される傾向があります。しかし、転職に対して意図が明確ではない場合は、マイナス評価になりがちです。
20代は成長のポテンシャルと可能性に満ちていますし、堅実に成長することも大切なキャリアになりますし、さらに転職により挑戦する姿勢もまた重要です。
そこで、20代で転職回数が多くなりそうな場合は、過去を振り返って上手くいったか、満足しているか分析してみることをおすすめします。
肌に合わない会社を辞めたい一心で転職することもありますが、それだけでは不十分で折角のチャンスを無駄にしているともいえます。
必ずしもポジティブな理由ばかりではないですが、経験をチャンスと捉えて活かすことができないか考えていきましょう。
いずれにしても、ただ会社を辞めて他に移るのはキャリアの思考性が低いと言わざるを得ないです。自身のキャリアを中長期的に考えることが重要です。
転職理由に統一性と共通性をもたせること
複数社の経歴がある場合、各々退職理由や転職理由を質問されることも多いと思います。この理由に対して、「統一性と共通性」を持たせるようにしましょう。
都度理由がバラバラで一貫性がないと軸がない人材と評価されてしまいます。採用担当者が納得感のある理由づけや転職背景を準備することが大切です。
まとめ
転職回数などの過去の経歴は変えることができない情報となります。
そのため、1つの転職が未来のキャリアに大きな影響を与えることも少なくないです。
20代で初めての転職や転職回数が2回を超えて再び挑戦する場合は、キャリアカウンセラーなどの専門家に相談がおすすめとなります。
キャリアカウンセラーは相談者が本当に求めているもの、どういう会社が向いているかなど、専門的な観点から分析してキャリア形成のサポートを行うプロです。
これは未経験者にとって頼りになりますし、転職回数が増えて迷走し始めている20代にも心強い味方となるでしょう。
相談したからといって転職が成功する保証はないですが、成功率が高まるのは間違いなく結果はどうあれ成長できたり次に活かせるのは確かです。
是非、参考にしてください!