新卒入社したら3年は転職するな!第二新卒は就職できない!
というアドバイスをもらいました。本当なのでしょうか
そうですね。終身雇用が当たり前の名残りが残っている方や早期退職にネガティブな感情を持つ方がいるのは事実です。
でも、本当は違うんです。
しっかり準備をすればキャリアのステップを踏めますよ。
きちんと対策をすれば可能性はあるのですね!
はい!
でも第二新卒の方も就職がうまくいかない人もいるんです。
そうならないためにも解説をしていきますね
今回は、新卒の早期退職や第二新卒の就職は難しいというワードが散見される中で「第二新卒の就職」でうまくいかない方の特徴を整理していきます。失敗しないためにもしっかり学んでいきましょう!
- 新卒で入社した企業から転職を検討している第二新卒
- 初めての転職をする人
- 就職/転職活動を成功させるために失敗例を知りたい人
そもそも新卒の離職率や理由は?
新卒で就職をし入社後3年以内に離職することを「早期離職」と定義することが多いです。厚生労働省では「新規学卒就職者の離職状況」を毎年公表しています。※以下参照
その中で、新卒で入社した社員が就職開始後に3年以内に離職する率=離職率を発表しています。
離職率とは?
起算日に在籍する対象従業員数に対する、特定の期間内に離職した人数の割合を示す指標
「離職率=就職後3年以内で離職した人数÷入社日に新卒として入社した人数×100」
大学卒業後3年以内の離職率は31.2%。事業所規模別にみると、「1,000人以上」24.7%、「500~999人」28.9%、「100~499人」31.8%、「30~99人」39.1%、「5~29人」49.4%、「5人未満」56.3%と公表しています。
事業所規模が小さいほど離職率は高く、事業所規模が大きいほど離職率は低い傾向にあります。
大学卒業以外の新規学卒者の就職後3年以内の離職率は、短大など卒業が41.4%、高校卒業が36.5%、中学卒業が55.0%。高卒者の約4割、大卒者の約3割が就職後3年以内に離職する傾向がここ数年の動きとなっています。
離職理由
内閣府が公表している「就労等に関する若者の意識」の調査に『初職の離職理由』
「仕事が自分に合わなかったため」が43.4%で最も多く、「人間関係がよくなかったため」が23.7%、「労働時間、休日、休暇の条件がよくなかったため」が23.4%、「賃金がよくなかったため」が20.7%、「ノルマや責任が重すぎたため」が19.1%と続いている。就業時のミスマッチ要因が多いことが分かります。
新卒入社後、3年で3割は退職をしています。同様に第二新卒として転職をしている方々も非常に多いことがわかるのではないでしょうか。
第二新卒の就職が難しいと言われてしまう理由
第二新卒の就職が難しいと言われてします理由には大きく2つあります。
以下にて説明をしていきます。
- 自己PRや退職理由を考えるのが難しい
- 早期退職がネガティブな印象をもたれる
自己PRや退職理由を考えるのが難しい
基本的に転職で求められることは前職での経験や実績などの成果をベースに評価をしていくことが多いです。しかし、早期離職の場合は仕事での成功体験が少なかったり、伝えられる材料が少ないことが多いです。
また、新卒で入社された企業を退職した理由なども面接では問われることになります。自己都合な解釈や自身に起因する理由などはネガティブな印象を与えてしまう恐れがあります。
早期退職がネガティブな印象をもたれる
新卒で入社した企業が早期退職するほどネガティブな印象を与えてしまいます。特に書類選考の通過率に影響を与えます。ですので、応募書類の準備が重要になります。マイナスイメージを感じさせない応募書類の作成方法や工夫が必要になることを抑えてください。第二新卒の方ほど、人材エージェントを利用することをおすすめしています。
第二新卒の就職が難しいと言われるのは上記2点となります。転職時の材料が少ないことが難しいと言われる理由です。それを払拭できる準備を考える必要があることを事前に理解することが大切です。
第二新卒の就職メリット
高い業務経験が求められるケースが少ない
多くの企業が第二新卒層に求めることは高い経験ではないです。しかし、新卒入社時に基本的な社会人としての導入研修やビジネススキル・マナーを身につけていることが企業にとっては魅力になります。企業側としても早く活躍してほしいことを望んでいますので、研修期間を短く設定できる点や教育コストを削減できる可能性があるため、企業側の関心度も高い傾向があります。
さらに新卒入社と異なり、仕事経験があることや既に研修を受けてきている状態になりますので、成長スピードを上げることができます。
第二新卒は40歳位の人が転職活動するのと異なり、新卒と同じように扱われるケースが少なくありません。そうすると、確かに新卒と同じように扱われることにより有利に就職活動できるケースが多いです。やはり年齢が若い分、会社としても雇いたいと考えるわけです。
第二新卒で就職できない人の特徴とは
ここまで、解説を進めてきましたが、実はすべての人がそのように簡単に就職できるわけではありません。やはり就職しにくい人もいます。では一体どのような人が就職することが難しいのでしょうか。
- 経験が少ない中で高い理想を求める
- 会社を辞めてから就職活動を開始する
- 転職理由が前職に批判など他責思考が強い
経験が少ない中で高い理想を求める
まず1つ目は、自分のことを経験豊富だと勘違いしている人です。
そして、転職先企業の理想が高い方です。
第二新卒の場合は、基本的に数年以内に前の会社を辞めています。そうすると、そこで培ったものはあるかもしれませんが実は経験を積み上げられてないケースがほとんどです。経験と言えば経験かもしれませんが、新しい会社からすればより経験をもっている人を採用したいはずです。
- 大手企業への優先思考
- 大幅な収入アップを希望する
- 残業が少ない、転勤がないなどの要望
- フルリモート企業のみを希望
理想を求めるとキリがないものです。もちろん理想に近い企業が見つかればよいですが全ての希望を満たす企業は非常に少なくなっていきます。
転職先の条件をMust(必須条件)/Want(歓迎条件)に分けて何を重視し、何を許容するのか。という優先度をしっかり作っていきましょう。
柔軟な視点をもてない方は難易度が上がっていくと考えて良いでしょう。
会社を辞めてから就職活動を開始する
実は、意外と多いのはこのケースです。先に退職をしてしまうことが非常に大きなリスクを追うことになります。すぐに転職先が決まると良いですが、一般的には転職期間は1〜3ヶ月はかかります。仮に、転職期間が長くなればなるほど就業に対する空白期間が発生します。転職においてこの空白期間は短い方が望ましいです。
ですが、見通しが立っていない中で退職することが目的になってしまっている方が散見されます。退職することは手段です。転職目的の軸を決めること。次の転職先でどのようにスキルを磨き、成長したいのか。どのように貢献したいのか整理をしていくことが必要です。
転職理由が前職の批判や他責思考が強い
就職できない理由の3つ目は、前の会社を辞めた理由がネガティブな内容になっていることです。よくあるパターンは、「教育制度が整っていなかった」というケース。入社までには会社の育成方針や研修制度、福利厚生面など理解をして入社をしているはずです。また、成長する場所は会社が用意するものだ。成長できないのは環境のせいという強い他責思考になってしまうパターンも評価が得られないと思います。
その他のケースですと「人間関係が悪化したのでやめました」と言うパターンもあります。確かに新しい会社に入れば、今まで出会ったことがない人間もいます。そこで素晴らしい出会いがあるかもしれません。ただその一方で、人間関係がうまくいかずぎくしゃくするようなこともあるはずです。後者の場合には、ずっとその関係が続くわけではなくやはりどちらかがやめてしまう可能性があります。先輩や上司との関係があまり良くない場合には、キャリアが短い方がやめていく傾向にあります。
そのような理由で辞める人が多いですが、それをそのまま新しい会社の面接で伝えてしまうと、マイナス評価になってしまう可能性があります。
なぜマイナスの評価になるかと言えば、どの会社に勤務したとしても人間関係はあるからです。新しい会社に入ったとしてもまた対立が起こる可能性があると思われてしまうのです。そうすると、人間関係が悪くてやめた人は数ヶ月もするうちにまたやめてしまうのではないか、短期離職を繰り返してしまうのではとリスクヘッジする企業が多くなるでしょう。
第二新卒の就活を成功させるポイント
- これまでの経験やスキルを棚卸して明確にする
- 転職理由をポジティブに変換をする
- 次の転職先企業が決定するまで現職を退職しない
これまでの経験やスキルを棚卸して明確にする
第二新卒は数年しか業務経験をしていません。そのため、経験やスキルをどのように整理をして、伝えられるのかで大きな差異になります。
前職での経験を次のキャリアで「活かせるスキル」「移管できる経験」「共通の接点になる経験」はないのか、接続できるポイントをつなげることが重要です。
また、自身で自己成長のために実施していることや学習していることも十分にアピール材料になります。
転職理由をポジティブに変換をする
早期離職の場合は必ずと言っていいほど「転職理由」「退職理由」を確認されることになるでしょう。この理由が曖昧な表現やネガティブな印象を与えてしまわないようにすることが何よりも大切です。
ネガティブな印象になってしまう場合は、ポジティブな表現に変換をするようにしましょう。
次の転職先企業が決定するまで現職を退職しない
まず退職をして気持ちに余裕をもってから転職活動をしたいと思われる方も多いかと思いますが、非常にリスクが高いのでやめましょう。
前述もしていますが、就業の空白期間は企業側は非常にシビアに見ています。転職タイミングや方法だけでも計画的ではない人材と映ってしまいます。
就業の空白期間が長くなればなるほど転職難易度は上がります。すぐに退職すべき明確な理由がない限り、内定が決定するまで退職はしない選択肢を持ちましょう。
まとめ
キャリアをデザインする思考を持つことが大切です。
数年後に自身が求めたい理想のキャリアを実現するために必要なスキルや経験の要素を逆算し、それを戦略的に獲得するための転職を活用することです。
10年後にどのようなキャリアを描いていたいですか?
そのためにどのようなスキルや経験が必要ですか?
その経験を得られるのはどのような企業ですか?
自分自身に質問を繰り返す中で、1つ1つの転職の意味付けが変わってきます。
是非、みなさんもチャレンジしてください。