面接の時に転職理由ってなんだか答えづらいんですよね
特に自己分析がしきれていない方ほど言葉に詰まることが多いと思います。
転職理由はキャリアアップです!ってなんだか弱い気がするんですよね。
そうですね!
伝え方次第で採用担当者の印象が変わりますので、掘り下げられてもしっかりと答えれるような整理をするのがポイントになりますよ!
中途採用の面接で必ずといっていいほど聞かれるのが「なぜ転職を希望しているのか」ということです。企業側はどのような意図で転職理由を聞くのか。キャリアアップにつなげるためには、どのような回答が望ましいのかそのポイントと対策を解説していきましょう!
- 転職理由の上手な伝え方を整理したい方
- キャリアップを実現する転職理由の伝え方を理解したい方
キャリアップ理由は何位?【20代の転職理由ランキングからの傾向】
dodaが調査をしました「転職理由ランキング【最新版】 みんなの本音を調査!」では、20代の1位「給与が低い・昇給が見込めない」3位「会社の評価方法に不満があった」がランクインしています。
特にこの数年はコロナという大きな外部要因変化もあり、事業に大きな影響を与えています。業績の悪化や事業再編を通して従業員に対する評価や待遇も連動していることが見受けられるのではないでしょうか。
また、20代は「昇進・キャリアアップが望めない」「スキルアップしたい」という自身の成長観点の退職も高いスコアになっています。
今回は、転職理由がキャリアアップを実現したい場合の準備について深堀りをしていきます。
転職理由で採用担当者が見ているポイント
- 転職理由は、転職経緯よりも人間性や企業フィット感を確認している!
- 同じ理由で退職されないかを確認したい!
採用担当者が転職理由を聞く理由は実にシンプルです。
転職者の価値観や思考性、転職に対する意図を確認したいからです。
質問の軸は「過去ー現在ー未来」のフレームで分解できますが「転職理由」を重要な質問に位置付けをされている理由は過去ー現在、現在ー未来をつなげる質問だからです。
そして、転職理由は「前職を退職する理由」「次の転職先やキャリアに求めること」をキャッチアップすることができます。つまり転職に対する意図や思考性を確認できるというわけです。
採用担当者は、転職者の経歴や経験、スキルだけを見ているわけではないことを理解しましょう。
また、質問を通して自社の理念やビジョンにフィットする人材なのか?環境や企業風土、カルチャーにマッチするのかを確認しています。
転職の理由を確認することで、同様な理由での退職リスクを負わないかもチェックしています。早期退職は企業の損失につながりますし、もちろんお互いが望んでいませんよね。そのため、退職した理由が他責思考ではなく自責思考や明確な理由づけがあるのかも見ています。
転職理由から志望動機に上手につなげ好印象を得よう!
- 転職に対する軸が一貫しているか
- 特に抵触理由と志望動機の軸がズレていないか確認しよう!
ここからはさらに面接で好印象をもたれるポイントを解説していきます。
ポイントは、退職理由と志望動機には一貫した流れ・軸を構築することです。
シンプルに表現すると「○○という理由で退職し、それを実現するためにこの企業で働きたい」と簡潔に説明ができれば、採用担当者の納得度も得ることができます。
しかし、退職理由と志望動機が一貫していない。ズレがあると本当の退職理由はなんだろう?実は話をしていない違う理由があるのでは?と疑問も持たれてしまいます。
第二新卒転職の場合など初めての転職の方ほど退職理由と志望動機が一貫していないケースが多いです。客観的に見て、整合性がとれているのかを見る癖をつくりましょう。
転職理由に「キャリアアップ」入れるメリット&デメリット
キャリアップとは、特定の分野にて現状よりもさらに専門的な知識を身に付け、能力を向上させて、経歴を高めるということです。
転職によって業務ポジションが上がったり、できることを増やすことができたりと能力を向上させること、市場価値が高まることでもあります。仕事の幅や裁量を高めたり、広げることがキャリアアップと理解してください。
転職理由にキャリアアップを入れるメリット
- 身につけるべきスキルが明確になっている
- 専門性を高める方向性が定まっている状態になる
- 成長すべき軸が明確になっているのでスキルを伸ばしやすくなる
最終的にどのようなキャリアプランを構築していくのか設定することが大切です。キャリアプランなしにキャリアアップは実現しません。自分自身が目指すべき方向性を整理し、キャリアの道筋を明確にしていきましょう。
転職者が望むキャリアアップの環境が企業にあることと企業が求める人材要件が合致すればお互いWin-Winの採用活動になります。
転職理由にキャリアアップを入れるデメリット
- キャリアアップを都合の良い言い訳に受け取られる恐れ
- 人間関係や待遇面でフィットしない退職ではないかと疑われる恐れ
一番してはいけないことは嘘をついてしまうこと。採用してもらいたいために嘘をついてしまう人がいますが、それは双方にとって大きな損失につながります。
転職理由は嘘をつかずに答えるようにしましょう。具体的な対応策は、ネガティブな情報であってもポジティブに変換をすることです。
例えば、先ほどの転職理由ランキングでもありましたが「1位:給与が低い・昇給が見込めない」が理由の場合は、「自身の業務成果を正当に評価してくれる環境で活躍したい」と変換します。
実際の面接では「入社後にどのようにキャリアアップをしたいと考えていますか」から掘り下げる質問がつづくケースもあります。軸がブレないように準備をしましょう。
「キャリアアップ」を転職理由にする時に注意ポイント
- 自身のキャリアプランやキャリアアップを明確に伝えれるようにすること
- 第二新卒の場合はキャリアアップの伝え方を慎重に
自身のキャリアプランやキャリアアップを明確に伝えれるようにすること
面接時の転職理由の問いに対して「キャリアアップ」という言葉で返答する方は多いのですが、言葉だけがひとり歩きしていることもしばしばあります。
ですが、その情報だけでは採用担当者に転職理由は伝わりませんし、自社がフィットしているのかも分かりません。
キャリアアップと言っても、リーダーシップやマネジメントの能力を得られる環境を求めているのか。どのようなスキルを身に付け活躍をしたいのか。専門性を磨きスペシャリストへキャリアを進めていきたいのか。などでも理由づけが変わってきます。
「キャリアアップのため」というひと言で済ませず、「自身にとってのキャリアアップとは何か」を深堀り質問がきても対応できるように自己整理をし、明確に伝えられるようにしましょう。
第二新卒の場合はキャリアアップの伝え方を慎重に
新卒入社数ヶ月の方がキャリアアップしたいという転職理由ですと若干違和感ができます。「今の職場で本当にやりきれているのか?」
「活躍できる方法は現職にはないのか」
「もっと大きな退職したい理由があるのではないか」
そのような疑問を持たれてしまうことは否めないです。
キャリアアップ転職として成功をした事例ですと、新卒入社で希望していた部署や職種と異なる配属になり、自身のキャリアアップの軸とズレしまった方がいらっしゃいます。さらに、部署移動などの相談も実現できない場合もあります。
そのようなケースは十分キャリアアップ軸での転職でのアプローチは可能です。
転職理由やキャリアアップ理由のまとめ方【ワーク】
転職理由がなかなかまとまらない場合は以下を参考にアウトプットをしてみてください。
まず、頭だけ考えるのではなく・放射的に書き出す・グルーピング/まとめる・整理する。が一連の流れになります。
自己分析は3つの要素で言語化
自己分析は3つの要素で言語化をしていきましょう。
「今まで褒められたことはどんなことですか?」
「成果を出すために行ったことは何ですか?」
「人より出来ると感じることは何ですか?」
「どんな環境や状況が好きですか?」
「どんな環境や状況が嫌いですか?」
「どんな働き方がしたいですか?」
「好きなこと・気になることは何ですか?」
「学びたいことは何ですか?」
「価値があると思う商品・サービス何ですか?」
詳細は以下の記事を参考にしてくださいね!
キャリアプランのまとめる方
次にキャリアプランを簡易的にまとめる方法を解説します。
- これまでの職務経験で得られたスキルの整理
- さらにスキルを伸ばしたかったが学習/スキル習得できなかったことの整理
- 今後、経験/学びたいスキルは何か?それが現職で経験/学べない理由の整理
- 転職希望企業へ入社できた場合の3・5・10年後のキャリアを整理
- その数年後のキャリアを歩むために必要な経験/スキルは何かを整理
転職理由の整理方法
最後に転職理由の整理方法
- 転職することを決めた理由や原因になっているものを思いつく限り書き出しましょう
次に以下の項目を参考にグルーピングをして整理してみよう
- 人間関係グループ
- 仕事や職務内容グループ
- 自身の求めるスキル/経験グループ
- 福利厚生や待遇面のグループ
- 職場環境や物理的条件グループ
上記のようなグループにて整理。
そして一番大きな転職理由になっていることを整理しましょう。
- その転職理由は、現職では解決できないことであるのかを確認
- その転職理由を解決するためにはどのような選択肢があるのかを検討
- 選択肢が「転職の場合」は、どのような企業であれば解決できるのかを言語化
まとめ
それでも転職理由や面接時の対策が不安であるという場合は、人材紹介エージェントの利用をおすすめします。
キャリアアップを実現したい場合に転職理由と志望動機に連動性と軸があればパワフルな印象を与えることができます。そのためにも自身の思考を整理することが重要。
今回ご紹介したワークを是非、やってみてくださいね!