新卒の時に職務経歴書なんて書かなかったんだけど、
第二新卒や中途の転職の時には必要なんですか?
そうなんです!
初めての転職の時には必ず必要ですよ。
転職をするときには「履歴書」と「職務経歴書」をセットにして提出するのが一般的です。
新卒の時にはエントリーシートなどの会社側が決めたフォーマットがあったけど、転職の場合は自分で用意する必要があります。
特に職務経歴書は書き方を教わる機会がないので、この記事を読んでしっかり準備しておきましょう。
- 新卒で入社した企業から転職を検討している第二新卒
- 初めての転職をする人
- 職務経歴書の作成方法や書類通過のポイントを知りたい人
職務経歴書の形式・フォーマット
職務経歴書も履歴書と同じように決まった形があるんですか?
じつは職務経歴書には、履歴書のJIS規格のような定型はないんです!
職務経歴書には「こうしなければいけない」という決まりはありません。言ってみれば、どんな内容にするかやどこまで書くか、構成や写真の有無まで自由です。
ですが、もちろんある程度は“よくある形”、採用担当が“よく目にする形”があります。
その基本的な構成がこちらです。
- 職務要約
- 職務経歴
- 活かせる経験・知識・技術
- PCスキル
- 資格
- ⑥自己PR
基本的な内容は押さえたうえで、独自性を出すのか手堅く作るのかなどはご自身で決めてOKです。
職務経歴書は“デザイン”が大切。見やすさ、目に留まるキャッチ、伝えたいことが入っていること。ただ文章ばかりだと“どこを見たらいいか分からない”ので、枠や【 】、太字や記号を効果的に使って“つい読みたくなる”書類を目指しましょう。
職務経歴書のつかみ!「職務要約」
職務要約って何を書けばいいの!?
書類を手にする人がサッと見る場所なので、
これまでの経歴を簡単に書きましょう。
読みやすさ重視で、3行~5行ぐらいの文章にまとめましょう。
ここが長すぎると読んでもらえず“後回し”にされる恐れがあります。
面接で言えば自己紹介のようなもので、すべてを説明する必要はありません。
時系列に沿って以下のような内容を書きましょう。
- 〇〇(学校)を卒業後
- 〇〇会社に入社し〇〇に従事
- 〇〇や〇〇などの業務を行った
- 主な経験
- 主な成績
④⑤は必ずしも入れなくて大丈夫です。マネジメントをした経験や営業で残した成績など、“つかみ”としてアピールしたいものを書きます。
“冗長的”になっていませんか?
内容や同じワードが重複していたり、伝えたいあまりに余計なことを書いていないか確認しましょう。「簡単に自己紹介してください」と言われた後に自己アピールを無理に入れてしまうと嫌がられるのと一緒です。
職務経歴書のメイン!「職務経歴」
ここが肝心のとこですね!
よーし、いっぱい書くぞ!
待った待った!
たくさん書くのはいいんだけど、“ロジカル”に“整然”と書くことを意識しましょうね!
職務経歴は文章で書くよりも単語や箇条書きで分かりやすく書くことを意識しましょう。
- 会社名
勤めていた会社名 - 事業内容
勤めていた会社が行っていた事業。あなたが担当していた仕事以外も含みます。 - 資本金、従業員数、設立年、売上高
必ずしも入れる必要はありません。勤めていた会社の情報です。 - 所属
あなたが所属していた部署やチーム名。 - 担当業務
あなたが行っていた業務や役職名。 - 成果・実績
主にアピールできそうな成績。数字で表せればベストです。もし目立った成果が無ければ下の情報を入れましょう。 - 工夫(努力)したこと
特に頑張ったことや評価されそうな取り組み。
転職理由を書く場合もありますが、特に必要はありません。
枠の中のデザインは自由なので、フォーマットの形を自分なりにアレンジしても大丈夫です。
特に大事なのは【担当業務】です。やってきたことは全て書きましょう。
主な経歴を一番上や左などの目立つ位置に記入するといいですね。
“まとめすぎ”に注意しましょう。
職務要約とは逆に、なるべく細かくやってきた仕事内容を書きます。
例えば「事務」だけではなくて、「給与計算」「契約書管理」「備品発注」など。
ただし単語で書くなどして見やすさは重視しましょう。
職務経歴書の“つまり”!「スキル・資格」
- 活かせる経験・知識・技術
- PCスキル
- 資格
も書いておきましょう。
ん?ここって上と重複しないですか?
同じこと書いちゃマズイんじゃない?
そうですね。ここは重複してもOK!
「つまりこれができます」と念を押してアピールしましょう。
■活かせる経験・知識・技術
「つまりこれができます」と端的に伝えましょう。
例えば
- 新規部署立ち上げの経験
- 〇〇市場全般の知識
- 商品販売におけるプレゼン力
■PCスキル
読む人が具体的に「この人はこのぐらいPCが使えるんだな」と分かるように書きましょう。
例えば
- Word:文書作成、校閲 等
- Excel:〇〇関数、〇〇グラフ作成 等
■資格
ここは簡単ですね。所持している資格や検定があれば書いておきましょう。
例えば
- 普通自動車第一種運転免許(20xx年 x月)
- WEBデザイン技能検定 2級(20xx年 x月)
職務経歴書の期待値!「自己PR」
きた〜!自己PR!
何をアピールすればいいの~!?
ここが一番の悩みどころかもしれませんね。
だけど一番他の人と差をつけるチャンス!頑張りましょう!
自己PRと言えば、自分の強みを自分なりに自由に書いてもいい“一番自分をプレゼンできる場”です。
だけど、企業側の視点に立てばいくつか押さえるべきポイントがあります。
☑エピソードで伝えているか
☑具体的事実があるか
☑期待感があるか
☑リアリティがあるか
エピソードで伝える
自己PRは「エピソード」で伝えましょう。自分の強みが活かされ、かつ成果が出ているエピソードが理想です。なぜなら、そうでないと以下の3つが感じられない自己PRになってしまうからです。
具体的事実
自己PRは具体的な事実があるかないかがとても重要です。「いつ・どこで・なにが」のレベルでエピソードを書きましょう。
例えば、「私の強みは主体性があることです。常に全力で、自ら考え行動します。」という自己PRには具体的な事実がひとつも入っていません。
ですから面接官は「“常に”とは、例えばいつですか?」「それはどこで発揮されましたか?」「何を考えて行動したんですか?」と聞いてきます。
つまり大切なのは“強みが発揮された具体的事実”なので、そこを書くということ。
「〇〇(エピソード)の時に、〇〇と〇〇(具体的行動・事実)を行いました。つまり私には〇〇(強み)があります。」
という構成ですね。
さらに具体的なその時の環境や“なぜそうしたのか”という思考は書類には書ききれないことも多いですが、面接の時に聞かれると思って準備しておきましょう。
期待感
完全にすべての詳細までを5行から10行程度の自己PRで表現しきるのは難しいです。
職務経歴書での自己PRの目標は“書類選考に通過すること”なので、『期待感のある自己PR』を目指しましょう。
期待感があればその点を面接で質問してくれます。自分が話したいことを聞いてくれるようになるんですね。
リアリティ(オリジナリティ)
期待感は真実味がないと伝わりません。
逆にどこにでもありそうな言葉だと“ウソっぽく”見えてしまいます。
例えば「コミュニケーション力」という言葉は、「よく聞きよく話す力」などにするとオリジナリティがあり“ホントっぽく”見えます。
通りやすい!職務経歴書
なんとかできた!?
でも他の人のを見たことがないから、
ちゃんとできてるのか分からないですね。。
そうですよね。
では、どんな書類が通りやすいのか確認しておきましょう。
ここまでのチェック
☑職務要約は簡潔になっていますか?下の内容と重複していませんか?
☑職務経歴は整然と並んでいますか?ロジカルにまとめられていますか?
☑スキル・資格・経験に伝えたいことが入っていますか?
☑自己PRはエピソードで期待感を出せていますか?
さらに全体のレイアウトをチェックしましょう。
職務経歴書はデザインです。
☑書き出しの位置はズレていませんか?
☑文の途中など中途半端なところでページが変わっていませんか?
☑目立たせたいところは太字や【 】を使って目に飛び込むようにしていますか?
☑文字が多すぎて単調で、読む気がなくなるような書類になっていませんか?
職務経歴書に志望動機は書いた方がいい?
あっ!
志望動機書いてない!あちゃ~
志望動機は必ずしも書かなくて大丈夫ですよ。
職務経歴書に正解はありません。志望動機も書かないことが普通にあります。
ただし、「ここは本気で頑張りたい!」と思う会社には書くようにしましょう。
意欲が伝わるのは事実です。
その場合は5行~10行ぐらい熱を込めて書いてもOKです!