転職エージェントに「合わない」と感じてやめどきを迷っていませんか?
本記事では、リクルートエージェントやdoda、マイナビ転職、パソナキャリアなどを再確認し、担当キャリアアドバイザーの相性、求人提案の質、面談・連絡サポート、内定率など“やめる5つの判断基準”と具体的手順、辞めた後の他社活用ポイントまでを解説します。
- 転職エージェントを現在利用しており、「担当者やサービスが合わない」と感じている求職者
- 転職活動中で、エージェントを変更すべきか迷っている人
- 大手エージェント企業を利用しているが、成果や対応に不満を持つ人
- エージェントをやめる際の正しい手順やマナーを知りたい人
- 他社の転職エージェントや求人サービスを効果的に活用したいと考えている人
転職エージェントをやめる前に考えるべきこと
転職エージェントを途中でやめる前に、まずは現在利用しているサービス内容や他の選択肢をしっかり把握しましょう。
自分の転職活動の目的や課題を整理することで、本当にエージェントをやめるべきか、あるいは他のエージェントや求人サイトへの乗り換えが有効かを冷静に判断できます。
転職エージェントのサービス内容を再確認
契約しているエージェントが提供している具体的なサポート内容を振り返り、得られているメリットと不足している点を整理しましょう。
以下のポイントをチェックすると、自分に合わない理由が明確になります。
- 求人数・求人の質:希望業界や職種の案件が十分にあるか
- キャリアアドバイザーの対応:面談頻度やコミュニケーションの質
- 書類添削・面接対策:レジュメの修正や模擬面接の実施有無
- 求人紹介のスピード:タイムリーに最新求人を紹介してもらえているか
- 交渉サポート:年収や待遇交渉を代行してくれるか
上記を踏まえ、「期待していたサポートが得られていない」と感じる場合は、具体的にどの段階でミスマッチが発生しているのかを書き出してみましょう。
他社エージェントや求人サイトと比較
現在のエージェントと他の主要サービスを比較し、強み・弱みを明確にします。
下表では代表的な転職エージェント3社のサービス概要をまとめました。
サービス名 | タイプ | 求人数 | サポート内容 | 特徴 |
---|---|---|---|---|
リクルートエージェント | 人材紹介 (エージェント) | 約50万件 | 面談、書類添削、面接対策、年収交渉 | 業界トップの求人数・全国対応 |
キャリアボルエージェント | 人材紹介 (エージェント) | 約7万件 | 個別面談、キャリアコーチング、面接ロープレ | 転職の意向合わせてオーダーメイド式の転職支援。面接対策に実施 |
マイナビジョブ20’s | 人材紹介 (エージェント) | 約5万件 | 自己応募、企業情報閲覧、セミナー | 20代・第二新卒向け求人が豊富 |
上記を参考に、自身が重視する「求人数」「サポートの手厚さ」「使いやすさ」などの観点で比較し、どのサービスが最適か検討してください。
転職エージェントをやめる判断基準5つ
転職エージェントを継続利用するか判断するため、以下の表で5つの基準と確認ポイント、具体的なアクションを整理しました。各項目の詳細は続く章で解説します。
判断基準 | チェックポイント | 具体的アクション |
---|---|---|
担当キャリアアドバイザーとの相性が合わない | コミュニケーション頻度/提案の深さ | 担当変更依頼/他社比較 |
提案される求人紹介の質が低い | 経験・スキルのミスマッチ率 | 求人数・業界幅の確認 |
面談や連絡のサポートが不十分 | 面談準備資料の有無/レスポンス速度 | サポート内容の明示依頼 |
内定率や面接調整がスムーズでない | 面接決定までの日数/内定獲得件数 | 紹介企業数の増加要望 |
他社エージェント利用で効率が上がる | 他社との比較で得られる求人数・質 | 併用登録/週次進捗管理 |
担当キャリアアドバイザーとの相性が合わない
転職活動の成否を左右するのがキャリアアドバイザーのサポート品質です。価値観やコミュニケーションスタイルにズレがあると、適切な求人紹介や面接対策が受けられません。例えば、アドバイザーから提案される企業が希望業界と大きく乖離していたり、質問に対する回答が曖昧な場合は要注意です。
対策としては、まず面談時に具体的な希望条件やキャリアプランを再度明確に伝え、ミスマッチの原因を探ります。それでも改善されない場合は、担当者の変更を依頼するか、他社エージェントと比較してサポート体制を検討しましょう。
提案される求人紹介の質が低い
求人質の低さは、スキルや経験とのマッチング精度が悪いことを指します。
応募先企業の職務内容や待遇、労働環境が事前に提示されないまま紹介されると、書類選考通過率の低下や無駄な面接が増えます。
求人ミスマッチの見極めポイント
- 求人票の内容と面談相手の説明が食い違う
- 募集背景や配属部門の詳細情報が不十分
- 年収レンジや勤務形態に大きな開きがある
質の高い求人紹介を受けるには、初回面談で業界・職種・勤務地の優先順位を明確に伝え、細かな条件もすり合わせましょう。
条件に合わない求人が続く場合は、他社サービスを併用して求人幅を広げるのがおすすめです。
面談や連絡のサポートが不十分
転職エージェントの基本的な役割は、面談対策や書類添削、企業との架け橋です。面談前に模擬面談の機会がない、応募企業との連絡調整が遅い、メールや電話のレスポンスが極端に遅いといった場合は、十分なサポートを受けられていません。
具体的には、面接日程の調整で1週間以上返答がない、企業からのフィードバック共有が遅いなど。
こうしたサポート不足が続くと、機会損失や転職活動のモチベーション低下につながります。まずはサポート範囲や連絡頻度を担当者に確認し、改善が見込めない場合は別のエージェントへの切り替えを検討しましょう。
内定率や面接調整がスムーズでない
エージェントを利用する最大のメリットは、書類通過率や内定獲得率の向上です。ところが、内定率が著しく低い、面接セッティングに手間取るといったケースでは、本来の価値を感じられません。
判断の目安データ
指標 | 理想値 | 改善要検討 |
---|---|---|
書類通過率 | 30%以上 | 10%以下 |
面接設定までの日数 | 1〜2週間以内 | 3週間以上 |
内定獲得数 | 2件以上 | 0件 |
上記指標を満たさない場合、面談で選考状況の詳細をヒアリングし、対応策(応募先の見直し、書類添削強化など)を打診しましょう。それでも成果が出ないなら、他社エージェントへの切り替えが得策です。
他社エージェント利用で効率が上がる
転職市場では、エージェントによって保有案件や企業とのパイプラインに差があります。複数社を併用することで、非公開求人や独占案件を比較でき、選択肢が広がるうえ効率的です。
併用時のポイント
- 各社の得意領域(IT/製造/外資系など)を把握する
- 週に1回は各社への進捗確認を行う
- 同一求人に複数エージェントから応募しないよう管理する
他社エージェントで希望に沿った求人紹介や内定獲得がスムーズに進むようであれば、現在のエージェントを解約し、より条件の良いサービスに集中することを検討しましょう。
転職エージェントをやめる具体的な手順
やめるタイミングの見極め
転職エージェントを退会・利用停止するタイミングは、以下のような状況を目安に判断しましょう。
- 内定先が決まり、他の求人紹介が不要になったとき
- 複数のエージェントを併用し、十分な求人を確保できたとき
- 担当者との連携が長期間滞り、今後のサポートに期待できないと判断したとき
これらのタイミングを見極め、転職活動全体の効率化とコスト削減を図ります。
担当者への連絡方法とマナー
退会や利用停止を申し出る際は、ビジネスマナーを守りつつ明確に伝えることが重要です。以下の手段と注意点を参考にしてください。
手段 | メリット | 注意点 |
---|---|---|
メール | 記録に残るため、後のトラブル防止につながる | 件名に「退会希望」「利用停止」の旨を明記する |
電話 | 即時に相手の了解を得られる | 営業時間内にかけ、要件を簡潔に伝える |
エージェント専用サイトのマイページ | ワンストップで退会処理が完了する場合がある | 操作マニュアルを確認し、案内に沿って正確に手続きを行う |
連絡時は感謝の意を伝えたうえで、「今後は他のサービスを利用するため退会を希望します」と具体的な理由を短文で記載しましょう。
個人情報や求人紹介履歴の取り扱い確認
退会手続きを行う前に、エージェントに登録した個人情報やこれまでの求人紹介履歴がどのように管理・保管されるか確認しておくことが大切です。
個人情報削除の手順
プライバシーポリシーに基づき、氏名・住所・職務経歴などの個人情報を削除または匿名化するよう依頼します。削除依頼はメールやマイページ内の「お問い合わせフォーム」から行えます。
求人紹介履歴の確認と申請
過去に紹介された求人情報や面談記録のデータ提供を求める場合は、書面またはメールで「情報開示請求」を行います。開示後に不要と判断した場合は、併せて削除依頼を出しましょう。
辞めた後の転職活動方法
他転職エージェントの活用ポイント
一つの転職エージェントに固執せず、複数社を併用することで、自分に合った求人やキャリアアドバイザーを見つけやすくなります。
各社ごとに得意領域や提案力が異なるため、以下の比較表を参考に選びましょう。
エージェント名 | 強み | 対象業界・職種 |
---|---|---|
リクルートエージェント | 求人数国内最大級、書類添削・面接対策が充実 | 全業界・職種 |
キャリアボルエージェント | 転職の意向合わせてオーダーメイド式の転職支援。多様な業種かつ若手層の求人情報が豊富。経理職の転職支援実績もあり | IT・Web、バックオフィス、営業 |
マイナビジョブ20’s | 20代~30代向け、中小~ベンチャーに強い | 営業、事務、企画系 |
パソナキャリア![]() | 女性の転職支援に定評、年収アップ交渉サポート | 人事・経理・企画、ITエンジニア |
- 登録時に強みや志向を明確に伝える
- 定期的に進捗確認し、提案求人のフィードバックを行う
- キャリアアドバイザー複数と話し、相性を見極める
求人サイトへの直接応募
求人サイトを活用すると、自分のペースで情報収集・応募ができ、タイムラグなく企業とやり取りできます。スカウト機能やキーワード検索をフル活用しましょう。
- リクナビNEXT:業界別・職種別に特集が組まれ、自己PR作成サポートも充実
- Indeed:企業掲載数が多く、「職種+勤務地」での絞り込みが便利
- ビズリーチ・ミイダス:ヘッドハンターや企業からのスカウトを受け取りやすい
- 履歴書・職務経歴書は各社テンプレートに沿って作成し直す
- 検索条件はこまめに保存し、更新通知を受け取る
- 応募先ごとに志望動機をカスタマイズし、書類の通過率を上げ
転職フェアやイベントの利用メリット
転職フェアや業界別イベントでは、多くの企業担当者と短時間で直接対話できるため、書類選考を飛ばして面接機会を得られることがあります。
主なイベント例
- リクナビ転職フェア:全国主要都市で開催、合同企業ブース形式
- マイナビ転職EXPO:業界セミナーや自己分析ブースが併設
- type転職フェア:IT・Web業界に特化した出展企業多数
参加準備とフォローアップ
当日は名刺もしくは履歴書を持参し、ビジネスカジュアル以上の服装で臨みます。ブース訪問後には担当者名を控え、礼儀正しいお礼メールを24時間以内に送付しましょう。
- 持ち物:企業別の応募書類、メモ帳、筆記具
- 会話のポイント:自己PRと質問リストを事前に用意
- フォロー:面談内容を振り返り、次回に活かす
まとめ
転職エージェントをやめる際は、担当者との相性や求人提案の質、面談サポートの充実度など5つの判断基準で見直し、適切なタイミングで連絡・退会手続き、個人情報の取り扱い確認も忘れずに。
自身の合ったエージェントを選択しながら一歩を踏み出しましょう。